リベラルアーツ英語検定クイズ英語の不思議 > 2015年06月04日更新分(1/1)

《第3問》
大文字のA、B、C・・・と小文字のa、b、c・・・があるのはなぜですか。

正解

不正解

解説

 現在のアルファベットには大文字と小文字の両方があるのはなぜでしょうか?もともとラテン語のアルファベットは大文字だけでした。なぜ大文字だけだったのでしょうか。昔は現在のような紙とペンなどの筆記道具はありませんでした。多くの場合、文字は石や粘土でできたものに書かれたのです。このような材質は固いため「まるい文字」や「曲がった文字」には適しません。当然のことながら、直線的で大きな文字のほうが書きやすいのです。
 しかし、大文字は場所をとります。そこで、5世紀頃から、主にスペースをとらないという理由から、大文字をくずした小文字が使われるようになりました。同時に粘土や石に代わって、パピルスや羊皮紙そして鳥の羽でできたペンが登場します。これによって小文字がますます好まれるようになります。そして9世紀のカロリンガ王朝(Carolingian)になると、現在の小文字の書体が確立します。なお、CarolingianとはCharlemagne(シャルルマーニュ)、英語読みすればチャールズ、つまりカール大帝のことです。

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