リベラルアーツ子ども検定クイズ占領期米国教育使節団 > 2017年10月05日更新分(1/1)

《第72問》
旧制高等学校は、第一次教育使節団の勧告に基づいて1950年に廃止されたが、それまでに官公私立あわせて全国に何校存在したか

正解

不正解

解説

旧制高等学校は1894年の高等学校令によって設置され(1918年改正)、1950年まで存在した。多少の変遷はあるが、専門学科の教育、リベラル・アーツ、大学予科教育等を授けた高等教育機関であり、7つの帝国大学に直結していた。学校の性格・気風・地位等の点で一概には較べられないが、しいていえば新制大学の教養課程に当たる。第一高等学校(現在の「東京大学」)から第八高等学校(現在の「名古屋大学」)までのナンバースクール、地名等を冠したネームスクールがあった。旧制高等学校は同年代の約1%(中等学校は約15%)が入学したといわれるが、何年の統計によるかは不明である。旧制高等学校の存廃は、戦後、6・3制導入にあたって議論されたところであった。しかし、民主化、教育の機会均等と相容れない差別的な特権的制度とみられ、廃止された。なお、GHQ/CI&Eの意向や教育使節団の勧告もあり、占領下の旧制高等学校には女子の入学を許可したところもあった。女子学生も男子同様に学生帽を着用した。卒業後は、旧帝大や新制大学ほかへ進んだ。

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